ーあっけなく終わった陪審員義務ー
先週火曜日に続き、叉、今週も火曜日に召還があり、意気消沈で、
一日座っている覚悟で、ダウンタウンの連邦裁判所に出掛けた訳ですが、、、
あらら、午前中に陪審員選出があり、午後から早速に裁判が始り、翌日、お昼には、何と判決がでるという超ーーーースピーディな裁判でありました。
被告: 警察官2人
原告: 車椅子のメキシコ系30代男性(事件時、スキンヘッド、黒のXXLのコート着用)
事件日時: 2007、一月○日
事件内容:
原告は、2007年、一月、夜11時半過ぎに、どこからかの帰り(この辺りは直接裁判無いようには関係ないので、触れられず)に、疲れたので、電話で兄弟に迎えに来てもらおうと、公衆電話を探したが、見つからず、すぐ傍のConvalescent Homeの裏口から入って、事務所の電話を使っていた所に、ホームの人が入って来て、びっくりして逃げる。それを追いかけて入り口から逃走。で、ホームの人は警察に連絡。状況から、ピストルも持っているとらしいとの電話で、 警官が2人かけつけるも、警官の呼びかけにも答えず、さらに逃走しようとして、車いすのままで、抵抗。 バックアップが必要と考えた警官が更に2人を呼ぶ。引き続き抵抗を見せる原告に、予告し、ビーンバック銃を発砲。(小さい豆のような粒が入った小袋が発砲されて、あたると弾けるらしい。少しショックがあるらしい)さらに、ポケット辺りを触る仕草から、ピストルを取り出そうとしているかに見えた原告に対してtaserと呼ばれるショックガン(http://en.wikipedia.org/wiki/Taser)が連続して、新しく到着した2人の警官により使用される。
上記の後着2人の警官側の発砲による取り押さえ状況時の反応が過剰すぎたとして、原告は訴えている訳ですが、これが過剰であったかどうかを、陪審員が、「あった」か「ない」を決める訳で、判決に行き着くまでに、証言を聞くのですが、原告側からの証人証言なし。被告側からは、電話を受けて、即現場に駆けつけた2人の警官が、原告側から出ています。
原告側、被告側各々の状況説明に対して、それぞれの弁護士が質疑、それに応答、更に、2人の証人証言に対して細かい質疑、応答が繰り返されて、火曜日には裁判官の「充分聞いた」の一言で一日目終了。
午前中、あっという間に、陪審員が決められて(民事なので、12人でなく、6−8人、、、だそうな。これも後で質問して判明)即、裁判に入るというのにも驚いたけど、昨日で、証言は終わり、昨日は、原告被告双方の最終弁論、被告弁論への原告側の反論が少しあっただけで、我々は審議には入りました。8人の陪審員の7人は、「無罪」一人だけが、やや「。。。」というので、10分ほど審議がされたものだけど、最終的には15分ほどで、判決言い渡しとなった次第でした。
陪審員の構成は、男性一人、女性7人。私も含めて、メキシコ系はいません。人選に関しては、今回は裁判官から簡単な質問があり、最初に呼ばれた8人の中で、原告被告双方から、異議ある人を除いて、そこに一人補充、叉、一人除いて、補充という至ってシンプルな選別方法でした。前回の22の案件で告訴されている医者の裁判の陪審選びの丸一日かかった過程と違って、今回は30分も掛からずに選別が終わってしまいました。
年齢の構成も、上は70代から下は20代後半(か?)という感じで、少しの時間審議室でお話などした印象では、本当ーに、皆さん善意が体からオーラになって立ち昇っているような人達でした。陪審という状況がそういう雰囲気を作っているのか、それとも元々善意が一杯の人なのか?、、、恐らく両方だろうと思います。
丁度12時頃に閉廷になり、我々も、それぞれに帰ろうと陪審待ち合い室を出た所で、被告側のグループが待っていて、 今後の参考にという事で、この「1日半」の法廷の進み具合、弁護士の弁護の仕方など、感想を聞きたいという事で、そこで20分ほど、皆で立ち話。
裁判の一つが終わり、無罪となった警官、その同僚、弁護団、ちょっと感動する空気が漂っていました。映画のワンシーンとでもいった感じです。
今回のほんの瞬時とでも言うような短い時間に経験した事は、なかなか興味深い事も沢山ありました。
原告側の弁護士の経験の浅さも多々見られました。(素人の私から見ても)
原告は、犯罪歴もあり、そもそも、曰く「過剰武器使用」があったという状況に至までの行動の説明がゼロ。 直接、裁判そのものには関係してないとはいえ、原告の過去、その時の行動は、多いにオカシイと思われる訳で、それは判断材料に使うなと言われても、それを打ち消される強い証言なり、説明も最後の最後まで聞かれる事は無かったのが不思議です。繰り返し、繰り返し、車椅子に乗っている人間を、なぜ警察官4人が、しかも、取り押さえに銃器を使ってまでやったかという点を強調していたのですが、目の前にいる、原告は、車椅子とはいえ、全く、下半身が麻痺という訳でない上、陪審員席のすぐ前に位置し、折々にじろりと陪審員を眺める原告の上半身は、見るからに屈強です。
とまれ、いやいやながらやった陪審員義務ですが、そして、システムの是非を問われれば、多いに疑問がありますが、先週の経験も含めて、興味深い経験にはなりました。更に、叉、経験したいかと問われれば、
「もぉ結構です。」備考:

本日も予定に入っていたらしい、、、

ちなみに事件が発生した場所は、友達が住んでいる場所からそう遠くないところで、私も何度か通っています。ここは夜など、車さえそう通らない、全くといって良い程の住宅地。夜の11時を回って、バスを待っていたという原告の話しは、ちょっと信じ難いし、ここにある老人介護ホームに、この時間、疲れていたので、家族に迎えに来てもらおうと、表でからでなく、かなり大きい建物の、車椅子で!裏まで回って、声を上げて人を探す事もせず、だまって、あちこちを電話を探して歩いたというのは、不思議以外のなにものでもありません!!

・ さらに、因みに言うと、先週、一日座っていた代価?は、そく金曜日に、往復の交通費とともに小切手が送られてきました。(びっくり!)
・ この連邦裁判所がカバーする地域は、150マイル四方だとかで、今回の陪審員の一人は、往350マイルになるそう。これだと往復の交通費だけでも200ドル近くで、さらに遠方からだと、交通諸費として、別途64ドルだったかが支給されます。宿泊(192ドル)、支給されるので、一人の陪審員に対して、遠方からだと、かなりの額になります。これは、結果陪審員に選ばれなくても、2週間の拘束期間のうち、何度か出廷する度に発生する費用です。(片道80マイルを超える人には、上記が適用される)